NHK朝ドラ「マッサン」を毎朝見ていますが
後のニッカウヰスキー社長の竹鶴政孝の妻である
ジェシー・ロベルタ・カウンさん(愛称リタ)さんの生涯が
もっと詳しく知りたくて読んだ本です。
ドラマではエリーさんと呼ばれていますね。
本屋さんには関連本がたくさん並んでいますが
その中からこの1冊をチョイス。
この本はノンフィクション作家の著者が20年前に3年間の取材
1年間の執筆後、書き上げて半年間スリーピングされていたとのこと。
文庫本化に当たり、大幅に加筆訂正してあります。
結婚直後の写真。竹鶴政孝26歳、リタ24歳
1933年、36歳の頃のリタ
まだ、ドラマは終わっていませんので詳しく書けませんが
この時代に異国での結婚生活は波乱万丈であり
活字で読んでいくと、ひたすら政孝をささえたリタの生涯は
泣けてきます。
筆者は1993年ケンブリッジに住む大学教授夫人のオリーブ女史から
リタについてのインタビューを受けました。
その一つ「リタは日本で幸せだったでしょうか?」と質問されて
暫くの間、答えに迷い
「苦労の方が多かったでしょう」と答えるしかなかったそうです。
またオリーブ女史は目に涙をためながら
「リタは、なぜ子供を産めなかったのですか?」と質問したという。
答えきれないでいると「産ませてもらえなかったのですか?」と
たたみかけるように質問されたそうです。
リタは余市の工場で朝8時と昼の12時、そして終業時間の5時の3回
カウベルを鳴らしました。
その後、教会の鐘に変わりましたが
余市の人達はこの鐘を「リタの鐘」と呼んだそうです。
朝ドラも来月で終わりですが・・・
寂しくなりますね~