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『リタの鐘が鳴る』 早瀬利之著

NHK朝ドラ「マッサン」を毎朝見ていますが
後のニッカウヰスキー社長の竹鶴政孝の妻である
ジェシー・ロベルタ・カウンさん(愛称リタ)さんの生涯が
もっと詳しく知りたくて読んだ本です。
ドラマではエリーさんと呼ばれていますね。

本屋さんには関連本がたくさん並んでいますが
その中からこの1冊をチョイス。




『リタの鐘が鳴る』 早瀬利之著_a0180279_16544780.jpg

この本はノンフィクション作家の著者が20年前に3年間の取材
1年間の執筆後、書き上げて半年間スリーピングされていたとのこと。
文庫本化に当たり、大幅に加筆訂正してあります。


『リタの鐘が鳴る』 早瀬利之著_a0180279_16563601.jpg

結婚直後の写真。竹鶴政孝26歳、リタ24歳


『リタの鐘が鳴る』 早瀬利之著_a0180279_17053828.jpg

1933年、36歳の頃のリタ


『リタの鐘が鳴る』 早瀬利之著_a0180279_17081160.jpg

まだ、ドラマは終わっていませんので詳しく書けませんが
この時代に異国での結婚生活は波乱万丈であり
活字で読んでいくと、ひたすら政孝をささえたリタの生涯は
泣けてきます。

筆者は1993年ケンブリッジに住む大学教授夫人のオリーブ女史から
リタについてのインタビューを受けました。

その一つ「リタは日本で幸せだったでしょうか?」と質問されて
暫くの間、答えに迷い
「苦労の方が多かったでしょう」と答えるしかなかったそうです。

またオリーブ女史は目に涙をためながら
「リタは、なぜ子供を産めなかったのですか?」と質問したという。
答えきれないでいると「産ませてもらえなかったのですか?」と
たたみかけるように質問されたそうです。

リタは余市の工場で朝8時と昼の12時、そして終業時間の5時の3回
カウベルを鳴らしました。
その後、教会の鐘に変わりましたが
余市の人達はこの鐘を「リタの鐘」と呼んだそうです。

朝ドラも来月で終わりですが・・・
寂しくなりますね~


by siimama | 2015-02-10 18:03 |
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