12日、夫と駒場東大前にある日本民藝館に行き
生誕120年記念の濱田庄司展を観てきました。
日本民藝館は「民藝」という新しい「美の生活化」を目指す
民藝運動の本拠として、思想家の柳宗悦(1889-1961)により企画され
実業家の大原孫三郎氏をはじめ多くの賛同者の援助を得て
1936年に開設されたそうです。
本館の建物(登録有形文化財)は、西館の石屋根長屋門に意匠を合わせたもので
設計は細部まで柳氏が手掛けたそうです。
所蔵品は柳の審美眼により選ばれた古今東西の諸工芸品約17,000点。
こちらでは、品物の説明書きを意識的に少なくしていますが
それは知識で物を見るのではなく、直観で見ることが何よりも肝要であるという
柳宗悦の見識によるものです。
こちらの二代目館長として活躍した陶匠 濱田庄司(1894-1978)。
濱田は自分の歩んできた道をこう述懐しています。
「京都で道を見つけ、英国で始まり、沖縄で学び、益子で育った」と。
この展覧会は濱田の生誕120年を記念するもので
館蔵する作品の中から約150点の代表作が選ばれていました。
館内は撮影禁止になっています。
ショップで図録などを買ってきました。
数少ない濱田庄司氏の文庫本。
藍染のブックカバー。
こちらが西館の旧柳宗悦邸です。
今回こちらは閉館しており見れませんでした。
最近、BSプレミアムで見た『温故希林』の古民芸研究家尾久彰三氏は
柳宗悦に師事しており、また日本民藝館の学芸員です。
そして、私と同じ富山県出身ということもあり
この番組の再放送も楽しんで見ています・・・